指圧についてのいろいろ
指圧とは

指圧って?

道具や器具などは一切使わず、指圧の特徴は手と指だけを使って行うことです。もみ返しなどの副作用が少ない、安全で理想的な健康法です。その治療効果は国内だけでは無く全世界でも評価され、「SHIATSU」として親しまれ、人々の健康に役立っています。指圧は病気の予防や治療を目的として人体の疲労物質を取り除き、血液循環を促進して健康を増進させます。 指圧は近代解剖学に基づいて全身の筋肉や神経、血管、リンパ腺、ホルモン腺、内蔵などの働きを活発にします。指圧をすると免疫力が上がり、体内の老廃物が体外に排出され老化しない健康な体になります。

指圧にも資格があります

あまり世間に知られていないのですが、指圧とは厚生労働省大臣に認可された、あん摩・マッサージ・指圧師という国家資格になります。
三年間専門の学校に通い、国家試験に合格しないと資格をもらえません。 国家資格がないと、店名にマッサージや指圧という言葉は使ってはいけないので、○○整体、○○リラクゼーションとか、○○ほぐしといった名前になります。
店名に指圧やマッサージという言葉が入っていないお店は国家資格がないお店ということです。みなさんのお店選びの参考になればと思います。

指圧の3原則

下記3つの条件が満たされて始めて指圧になります。

1.『垂直圧の原則』

人体の複雑な曲面に対し、それぞれ垂直になるように押す。無駄な力の分散がなくなり、 手指も痛めにくく、指圧操作の原則です。
『指圧ってただ指で押すだけでしょ』と指圧を勉強したことがない方によく言われるのですが、 人の体はS字にカーブしていて、平面ではなく、曲面になっています。
なので、垂直に押すためには、正しい立ち位置、正しい親指の関節の角度というのがあります。 例えば、鳥や魚にもそれぞれ骨や筋肉があり、包丁を入れて解体する時にも角度を変えたり筋肉の繊維 にそって切りますよね。
何も考えずに包丁を入れているだけでは、材料がボロボロになり、味も悪くなります。 指圧も全く同じことが言えます。

2.『持続の原則』

一定強度に押圧した圧を緩めずにそのまま一定時間持続する。指圧の持続により圧が深部まで行き届き、その時間に手指の感覚、受け手の反応などから刺激の選択を決める。

3.漸増漸減圧

徐々に圧を加え、一定の圧で持続させた後、徐々に圧を抜くこと。
字で読むと簡単なことですが、業界の9割以上の人はこれが出来ていません。人それぞれ歩くスピードが決まっているのと同じで、施術者それぞれに自分のリズムというのがあります。それを自分のリズムではなく、相手のリズムに合わせて押すという事ですね。
急に後ろから『ワッ』と声を掛けられたら皆さんビックリしますよね?
指圧もそれと同じで、人の体も急な速度で指圧されると、体が無意識に防御反応を起こして、筋肉が 緊張してしまうんですね。ただ痛いだけのお店や、あまり効果を感じない時は圧の入れるスピードがメチャクチャだったり自分本位な圧のスピードで施術していることが多いです。相手の体にあった、施術者の姿勢、指の角度、圧の入り方、持続時間、圧の抜き方。それを全身に施術して行くのが指圧です。