痛みの原因、こりと筋硬結に対する治療

痛みの原因、こりと筋硬結に対する指圧

肩こりや腰痛があると、『姿勢が悪いせいですか?』、『体が歪んでいるせいですか?』とよく言われることがあります。
姿勢は肩こりや腰痛に影響を与えますが、良い姿勢をしていれば肩こりや腰痛が出ないかと言うと、そんなことはありません。

では、何が問題かと言うと、長時間同じ姿勢でいること、長期間同じ所に負荷を与えていることが原因なんです。
デスクワークであれば、腕を前に出して作業をしますので、肩が内側に入り、胸の筋肉は常に短縮した状態になり、首、肩、背中の筋肉は常に伸びて引っ張られた状態で負荷が掛かって肩こりや腰痛が起きます。

どんなにいい姿勢で座っていても、その姿勢を維持すためにも人は筋肉を使っていますので、体には負荷が掛かっています。 ずっと座っていても、ずっと立っていても人は疲れます。
なぜなら、同じ姿勢でいるということは、常に同じ筋肉に負荷が掛かっているからです。
また、運動の場合でも同じことが言えます。

野球肩やテニス肘、ゴルフ肘、ランナー膝といったケガがあります。
野球の場合、ボールを投げると肩や肘に負担が掛かります。
テニスやゴルフの場合、ボールを打つインパクトの際に肘に負担が掛かります。
マラソンをする場合、繰り返し膝を曲げ伸ばしするので、膝に負担が掛かります。
1回じゃならないですよね?
長期間同じ所に負荷を与えるから痛みやこり、筋硬結が出来ます。

では、痛みの原因である『こり』、『筋硬結』が何かと言うと、それは筋肉、筋膜に発生する物です。 こりと筋硬結はほぼ同じもので、一般の人はこりと言い、医学的には筋硬結と言います。 医学的に書くと、

筋硬結のしくみ

これを簡単に言えば、同じ姿勢や運動で筋肉が傷つき→部分的に循環が悪くなり →酸素欠乏とエネルギー不足が起こり→さらに膠着(こうちゃく)が持続し、筋硬結(こり)が形成され、痛みも発生します。

ですので、大体の方の痛みの原因は筋硬結(こり)があるからなんです!!
これは私の意見ではなく、三輪書店さんから発行された、理学療法MOOK物理療法という医学書に書かれていることです。
その筋硬結(こり)を解消する方法としていくつかの方法が書かれています。
①物理的な伸張
②血流改善によるATP産生促進
③代謝低下による発痛物質の産生抑制
などがあります。
指圧、マッサージでは母指、手根による筋の圧迫をするので、①の方法に該当します。
また指圧による血流改善の報告が指圧研究会論文集Ⅱ 末梢循環に及ぼす指圧刺激の効果 p13-17 蒲原秀明他
からされており②の方法も該当します。

このように、指圧、マッサージで痛みや筋硬結(こり)が改善されることは科学的に証明されています。
自力で症状が改善されない方は、東陽町駅2分、指圧リビンまでお気軽にご相談下さい。

おまけです。
たまに、昨日まで健康だったのに突然肩こりや腰痛が出る人がいます。
そういう方は大抵、『何も体に負担を掛けることはしていない』と言います。
その場合は、何もしていないのが原因です。
当たり前の話ですが、人の体はどんどん老いていきます。
当然、回復力も筋力も関節の可動域も落ちていきます。

運動もしない、ストレッチもしないという方はどんどん体の機能が低下して、疲労物質が溜まり、負担を掛けている箇所に 筋硬結(こり)が出来て、発痛物質が産生されて、ある日突然体に不調を感じます。