ストレッチ、ヨガと筋肉短縮伸張の関係

ストレッチ、ヨガが効かない

ストレッチやヨガを毎日行っているが、体の不調を訴える方がいます。 そのような方は体が伸張固定になっているケースがあります。 筋肉が硬くなる、こりを感じるという状態には、筋肉が短縮しているケースと伸張しているケースの2種類の状態があります。

例えば、猫背の場合、背中が丸くなり、肩が内側に入るため、胸の筋肉(大胸筋や小胸筋)が短縮固定(筋肉が短くなって、硬くなる状態)します。
反対に背中側の筋肉は伸張固定(常に引っ張られて固定された状態)します。
伸張固定された筋肉は伸びて固まった状態になっているため、ストレッチやヨガで伸びた筋肉を伸ばしても効果がないのです!!

医学書院さんから発行されているアナトミートレインという医学書にも記載されております。 自力で改善する方法としては運動をすることです。
そこで、よく言われるのが、『2~3時間おきに肩をよく回すようにしているんです。』
という言葉!私はず~っと言っているのですが、皆さん、目安は、50回です!!
4~5回回しただけでは効果はありません。
連続して50回くらい動かすことで効果が出ます。
2時間は120分、120分は7200秒です。4~5回肩を回すのは5秒くらいでしょうか。
残念ながら、7200秒の労働が5秒の運動で回復出来るようには人間の体は出来ていません。

それと、ストレッチはするけど、運動はしない。運動はするけど、ストレッチはしない。
こういう方も結構いますが、ストレッチは上述したように伸張固定には効果がありません。
運動はやりすぎると筋の短縮を招きます。
偏った刺激を体にずっと与えていると、どこかで体に限界が来ます。
当たり前の話なんですが、両方行うことが一番体にいいことです。

伸張固定と短縮固定のしくみ