骨と筋肉をつないでいる組織を腱といい、腱鞘という組織に包まれていますが、この腱鞘に起きた炎症が腱鞘炎です。
原因と症状
腱の使いすぎがほとんどです。どの腱でも起こる可能性はありますが、手首から指にかけての部分が、最も多くみられます。
この部分の腱鞘炎には、ドゲルバン病、ばね指などがあります。
ドゲルバン病は、親指を動かしたり、手首を小指側にひねろうとしたときに強く痛みます。
手首を使う女性に多くあらわれます。
ばね指のばね現象とは、腱鞘炎の起きた腱にふくらみがあると起こります。
動きが悪くなって、伸びたまま、あるいは曲がったままになり(ロッキング現象)、無理に曲げ伸ばしをしようとすると、ばねのように動いてしまいます。
腱鞘炎対策
まずは、安静にして痛い動作をさけましょう。
腱鞘炎は痛みと熱感がありますので、患部のアイシングを熱感が取れるまで毎日行いましょう。指圧もとても有効です。
当院では、デスクワークによる腱鞘炎だけでなく、料理人の腱鞘炎、赤ちゃんの抱っこによる腱鞘炎など、多くの症例を治療しています。
高齢者の方ですと、力が入らず、ホッチキスが打てない、スプーンが持てない、箸が使えないという症状を訴える方もいますが、そういった症状も指圧で皆さん改善しています。